海の草原【アマモ】とは
アマモは、海草の一種で、主に沿岸や浅い海底に生息しています。
日本の湾や内海、穏やかな浅瀬で広く見られ、多くの海洋生物にとって重要な生息地であり、生態系の維持や水質の改善において大きな役割を果たしています。 まず、アマモ場は、魚やエビ、貝など多くの生物の餌場や隠れ場所となり、産卵のための安全な環境も提供します。
これにより、生物多様性が豊かに保たれ、漁業資源の維持にも貢献しています。さらに、アマモは海水中の栄養素である窒素やリンを吸収することで、水質を浄化し、赤潮や富栄養化の防止に寄与します。
またアマモは「ブルーカーボン」としても注目されており、二酸化炭素を吸収・固定化する能力を持っています。これにより、気候変動の緩和にも貢献しています。さらに、アマモの根は海底の土を固定し、波や潮流による浸食を防ぐことで、沿岸部の保護にもつながっています。
しかし、近年は沿岸開発や海洋汚染、気候変動などの影響でアマモ場が減少しており、その再生や保全が急務とされています。地域社会では、アマモの植栽や環境改善に取り組み、アマモ場の回復に力を入れています。
このように、アマモは海洋環境において非常に重要な役割を果たしており、その保全は海洋生態系の持続可能性を保つために欠かせません。
アマモ場づくりの取り組み
種採取(6月上旬)~キットに種蒔き(10月下旬)~育苗管理~海岸に移植(3月上旬)
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生分解(種蒔きキット)の袋に海砂を上1cmまで詰め込む
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強く砂を押さえて、袋の中心に5mm程の窪みをつくる
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窪んだところに種を20粒まき、上から砂を置き指で押さえる
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海水の入った容器にゆっくりと沈めキットの中の空気を出す
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直射日光を避け低温で育苗管理をする
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種蒔き後、1ヶ月で発芽を確認
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12月上旬苗は5~6cmに成長
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キットの中で成長しているアマモ
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籠に入れ竿を使って苗を移植する(ペーロン城前の海域)
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アマモ場
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ペーロン城前の海域の藻場
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目視できるまで成長している
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アマモ種ボールづくり
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野瀬海岸にアマモ種ボールを投入
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